パン店「Confiance(コンフィアンス)」(海南市木津)が亀池公園近くにオープンして2カ月がたった。経営は就労継続支援B型事業所コンフィアンス(同)。
障がいがある人や難病の人が利用者として通いながらパン製造に従事し、就労訓練を受ける同施設。2023年4月に開業し、給食委託会社などに卸販売を始めた。利用者から「店頭販売がしたい」「出来たてを食べてもらいたい」「地域の人と交流したい」という声が上がり、昨年11月から店頭での一般販売専業に事業転換した。
パン店「ベッカライ ビス・バルト」(有田川町)が監修し、季節の新商品の開発などに関わる。現在は、季節限定パンをはじめ、食パン(380円)、メロンパン(150円)、たまごサンド(280円)など、約20種のパンを販売する。
利用者は、パン製造のほか、接客や袋詰め、清掃などを担当。作業でのコミュニケーションや規則正しい生活を通じて訓練し、一般企業への就職を目指す。
所長で店長の岸裏篤さんは「利用者は一生懸命で、自分のできることを生かして真剣に店の運営に関わってくれる。これからはイベント出店にも挑戦したい」と意気込む。「調理場に新しい設備を導入するのでパンの製造量が増える。新メニューを考え、おいしいパンを提供していきたい」とも。
営業時間は11時~15時。土曜・日曜・祝日店休。