企画展「熊野の風景」が4月13日、田辺市立美術館(田辺市たきない町、TEL 0739-24-3770)で始まった。
今年7月、ユネスコ世界文化遺産登録20周年を迎える「紀伊山地の霊場と参詣道」に熊野エリアが含まれることを記念して企画した同展。展示作品は、同館の所蔵品を中心に、作者や制作年、表現方法は異なるが熊野の山や海を描いた34作品。作品は「目に映(は)える熊野」、熊野詣など旅を描いた「旅する熊野」、心象風景を描いた「心に映る熊野」の3つのテーマに分けて展示する。5月18日と6月1日は学芸員による「展示解説会」(14時~)を開催する。
1996(平成8)年11月、多目的広場や遊歩道がある新庄総合公園の一角にオープンした同施設は、田辺市出身の脇村禮次郎さんが開設のため寄付や収集品を寄託した。主に日本の文人画と近代絵画を収蔵する。
同施設学芸員の知野季里穂さんは「美術家たちの作品を通して熊野を旅している気持ちになれる。熊野の魅力を改めて感じ、好きになってもらえたら」と話す。
開館時間は10時~17時。月曜、祝日の翌日休館。観覧料は、一般=260円、学生と18歳未満無料。6月16日まで。