バンドウイルカの赤ちゃんが5月9日、アドベンチャーワールド(白浜町堅田)で誕生した。
1日齢の赤ちゃんイルカ(5月10日撮影、写真提供=アドベンチャーワールド)
誕生の発表があったのは16日。同園によると、赤ちゃんは現在、推定で体長120センチ、体重20キロ程度になり、母イルカのほか、初めて子育てに挑戦する妊娠中のイルカの3頭で暮らす。母イルカは子育て経験があり、落ち着いた様子で赤ちゃんに寄り添い、授乳行動も確認しているという。
同園では現在、オキゴンドウ3頭、バンドウイルカ28頭、カマイルカ11頭、ハナゴンドウ3頭の4種45頭の鯨類を飼育。鯨類は、正常に出産した場合でも授乳不良などで順調に育成しない場合が多いことから、2016(平成28)年12月、鯨類の繁殖技術向上を目的に「鯨類繁殖プロジェクトチーム」を結成し、繁殖と赤ちゃんの育成に取り組む。バンドウイルカの赤ちゃんは母親を含む雌の群れの中で行動し、周りのイルカが子育てをサポートする。出産・子育て経験のないイルカは子育ての様子を観察・学習するという。
広報担当者は「バックヤードのプールで親子が健康に安心して過ごせるように見守っている。一般公開日は未定だが、赤ちゃんの成長や親子の様子は、SNSで随時発信するので一緒に見守ってもらえれば」と話す。