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和歌山市立博物館で企画展「陸奥宗光と和歌山」 写真や愛用品など140点

和歌山市立博物館で開催する企画展「陸奥宗光と和歌山 宗光を支えた紀州の賢人」の展示

和歌山市立博物館で開催する企画展「陸奥宗光と和歌山 宗光を支えた紀州の賢人」の展示

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 和歌山市立博物館(和歌山市湊本町3、TEL 073-423-0003)が現在、企画展「陸奥宗光と和歌山 宗光を支えた紀州の賢人」を開催している。

青年期や政治家として活躍していたころの陸奥宗光の写真パネルを設置したフォトスポット

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 陸奥宗光は幕末から明治にかけて活躍した和歌山市出身の政治家。海援隊で貿易業務を担当したほか、和歌山藩欧州執事、駐アメリカ公使として外交に尽力した。1892(明治25)年に発足した第2次伊藤博文内閣で外務大臣を務め、1894(明治27)年の日英通商航海条約で領事裁判権の撤廃と関税自主権の一部回復を実現。1895(明治28)年には特命全権弁理大臣として日清講和条約(下関条約)を結んだ。

 会場では、陸奥宗光の青年期の写真や書簡、愛用のトランクなどゆかりの資料約140点を展示。陸奥の生涯と業績をたどりながら、和歌山で共に藩政改革に取り組んだ津田出(いずる)や投獄後の生活を支えた由良守応(もりまさ)など、陸奥を支えた和歌山の人物6人を紹介する。

 同館学芸員の山下奈津子さんは「国務を担う政治家であった一方、和歌山藩の藩政改革に取り組んだり、第1回衆議院議員選挙に和歌山県第1区から出馬し議員として活躍したりするなど、地元発展に尽力してきた一面も知ってもらえたら」と話す。「夏休み企画として、子どもも分かりやすいよう簡単な言葉を使ったり、クイズを用意したり工夫している。楽しみながら陸奥の生涯と和歌山との関わりを見てもらえたら」とも。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)、月曜休館。入館料は100円(高校生以下無料)。9月8日まで。

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