映画「ガザ素顔の日常」が8月11日、書店「本町文化堂」(和歌山市本町3)で上映される。主催は「ふまじめシネマクラブ(FCC)」。
同作は、パレスチナ自治区ガザ地区で暮らす人々の日常を描く、2019年製作のドキュメンタリー。同地域は、地中海に面し、温暖な気候で花やイチゴの栽培が盛ん。映画には、サーフィンに興じる若者やビーチを訪れる人々、海辺のカフェの店主など、個性豊かなガザの人々が登場する。難民が多く、貧困に苦しむ人も多い中で、普通の暮らしを夢見る人々が日常を力強く生きる姿を捉える。監督はガリー・キーンさんとアンドリュー・マコーネルさん。
FCCは、共に20代の山下朱璃さんと平見美憂さんが立ち上げた映画上映グループ。2人が鑑賞したい社会や政治をテーマにした映画上映が地元で少ないことから、上映グループを立ち上げた。今回が初の上映会。
代表の山下さんは「私は県外へ鑑賞に行けるが、経済的・体力的に行けない人もいるので、地元での開催を企画した。映画を通じて、集まった人たちとつながりが生まれたらうれしい」と話す。平見さんは「この作品は和歌山では過去に上映がなく、動画配信サービスでも見られないので、私自身も見たかった。この映画がガザ地区について知り、考えてもらうきっかけになれば」と話す。
上映時間は10時30分、13時、17時、19時の4回。上映時間は1時間32分。各回定員20人。料金は一般=2,000円、25歳以下=1,000円、未就学児無料。別途ドリンクの注文が必要。予約はウェブサイト、メール、インスタグラムで受け付ける。