和歌山市在住で「おにぎり作家」として活動するゆこさんの2冊目の著書「なんでもない日のおいしいおにぎり」が10月4日、「自由国民社」(東京都豊島区)から刊行された。
前作に続き、おにぎりレシピ150種を紹介する。「作り手のコンディションに寄り添うレシピ」をコンセプトに、「火も包丁も使わない」「包丁やフライパンを最小限に」「ひと手間をかける特別な日」の3テーマで構成する。
火も包丁も使わないレシピは、とろろ昆布やサバ缶、塩昆布などを使うほか、サケのフレークにピーナツとクリームチーズをまぜ合わせるなど、独創的なレシピを提案する。特別な日用には、具材を炒めるなどひと手間加えたおにぎりを掲載する。
ゆこさんは、インスタグラムアカウント「日々おにぎり」を運営。前作「毎日おにぎり365日」は「第10回 料理レシピ本大賞 in Japan」に入賞した。ゆこさんによると、1人暮らしを始める子どもなどへのプレゼントとしても利用され、介護中の人や孫におにぎりを作る高齢者などから多くのメッセージが寄せられたという。
ゆこさんは「日常のさまざまな場面で楽しめるおにぎりを提案した。大切な人に贈る一冊にもなればうれしい」と話す。「ご飯は何にでも合う。これからはフルーツなど、おにぎりの可能性をさらに追求したい」と意気込む。
変型判、128ページ。価格は1,430円。