10月第3土曜の国際ナマケモノデーに合わせた特別イベントが10月17日、アドベンチャーワールド(白浜町)で始まった。
ニンジンでできたリボンを食べる「アドベンチャーワールド」のフタユビナマケモノの子ども
「国際ナマケモノデー」はコロンビアの「AIUNAU財団」が制定した記念日で、ナマケモノの福祉と安全を呼びかける日として、世界各地でナマケモノの生息地の重要性や人間活動が与える影響などの教育・啓発活動が行われている。同園ではフタユビナマケモノの子どもがニンジンで作られたリボンをカットする「世界一ゆっくりなリボンカット」のほか、ナマケモノの呼吸数(1分間に約10回)に合わせた深呼吸体験、飼育スタッフの解説やクイズ、リンゴ、ニンジン、ハクサイなどで作った「特製プレート」のプレゼントを行う。
同園では3頭のフタユビナマケモノを飼育している。フタユビナマケモノの子どもは2024年8月28日生まれの雄で、生後すぐに母親が死に、人工保育で育ててきた。成長に合わせ、7月から成体のナマケモノとの同居を開始。現在は体重5.7キロまで育った。好物はリンゴ。
和歌山市から子どもと訪れた男性は「フタユビナマケモノの子どもは以前も見に来たが、ご飯を食べる時の素早い動きは意外だった。大きくなってさらにかわいらしくなった。これからも元気にやんちゃに育ってほしい」と話していた。
飼育スタッフの太田真梨佳さんは「大人のナマケモノが優しく見守っていて、けんかもなく3頭仲良く暮らしている。これからも食いしん坊でわんぱくな姿を見せながら成長してもらいたい」と話す。「日々忙しい中でナマケモノの姿を見てもらうことで、ゆっくりと時間を大切に使うことを感じてもらえたら」とも。
開催時間は10時15分~10時30分。入園料は大人=5,300円、65歳以上=4,800円、中学生・高校生=4,300円、幼児・小学生=3,300円。今月19日まで。