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和歌山・北ぶらくり丁で「インフラゼロハウス」実証実験 市民の交流の場に

「インフラゼロハウス」内覧会に訪れた人たち

「インフラゼロハウス」内覧会に訪れた人たち

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 トレーラーハウス「インフラゼロハウス」を使った実証実験が10月12日、北ぶらくり丁商店街(和歌山市中ノ店北ノ丁)で始まった。主催は、独立行政法人「都市再生機構(UR都市機構)」(大阪市)、「MUJI HOUSE」(東京都豊島区)。

「インフラゼロハウス」のリビング棟内部

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 バイオトイレや太陽光発電、蓄電池などを備え、既存の電気・上下水道などのインフラに依存しない設計のトレーラーハウスを商店街内に設置。災害対応や環境配慮を考える事例としてイベントを開催するほか、和歌山市や同商店街振興組合と連携し、商店街の魅力向上と持続的なまちづくりを目指す。同実証実験は2024年4月に始まり、「インフラゼロハウス」は千葉県や大阪府などに次ぐ設置。商店街内への設置は今回が初めて。

 12月28日までの期間中、環境・防災をテーマにしたワークショップやマーケットイベント、アンテナショップ、ポップアップショップなど活用法を模索する。10月22日~26日は同商店街内のカフェ「Oak Espresso」が出店する。UR都市機構によると、今回の実験で得られるデータや意見を、今後の商店街再整備や災害対応型のまちづくりに生かすという。

 オープニングセレモニーを行ったこの日は、高原功UR都市機構西日本支社長、犬塚康司和歌山市副市長、小浪尊宏和歌山県県土整備部長、川内浩司MUJI HOUSE取締役、平松博北ぶらくり丁商店街振興組合副理事長が出席。実証実験の説明やこれまでの経緯、インフラゼロハウスの紹介を行った。オープニングセレモニー後の内覧会では、訪れた人たちが施設を見て回った。

 高原さんは「これから3カ月間さまざまな企画や取り組みを通じて、これからの『北ぶら』の姿の追求に貢献したい。防災、減災、環境配慮に関わる啓発活動、地域コミュニティーと連携したイベントなどを通じて、持続可能な社会の実現に向けた空間整備、新たなモデルの構築を目指す。地域のにぎわい形成やまちなかの活性化、地域住民の課題解決の役に立てれば」と話す。

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