雨錫寺阿弥陀堂(有田川町杉野原)のかやぶき屋根のふき替えに向けてかやを刈る体験イベント「茅(かや)刈りレスキュー」が12月7日、生石高原で開催される。主催は一般社団法人しろにし(二川)。
同施設はかやぶきの五間堂で、国の重要文化財。1514(永正11)年に建立されたと伝わり、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る民俗行事「杉野原の御田舞」の舞台として使われてきた。前回のふき替えから約30年が経過し、現在ふき替え時期を迎えている。
しろにしでは、他地域の人に力を借り、地域の課題解決を目指す取り組み「地域維持レスキュー」を行っている。これまでに収穫繁忙期に「ぶどう山椒(さんしょう)」の収穫の支援などに取り組んできた。
しろにし代表理事の楠部睦美さんは「杉野原のシンボル阿弥陀堂の屋根をさまざまな人の力を借りて地元材でふき替える。地域の活力につながれば」と話す。地域おこし協力隊員の梅本智子さんは「生石高原はすすきの名所で、海や街を見渡すことができる。美しい風景の中で、体を動かすことはきっと思い出になる」と呼びかける。
開催時間は8時~15時。参加費=2,000円、弁当付き(30人限定)=2,500円(いずれもボランティア保険料含む)。雨天中止。定員100人。事前申込制。締め切りは12月1日。