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和歌山の日本画家・小熊香奈子さんが初の画集「コイモ」 愛猫との6年間描く

画集「コイモ」を手にする日本画家の小熊香奈子さん

画集「コイモ」を手にする日本画家の小熊香奈子さん

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 日本画家の小熊香奈子さんの画集「コイモ」が1月28日、「辰巳出版」(東京都文京区)から刊行された。

画集「コイモ」のモデル猫コイモ

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 小熊さんは大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修士課程修了後、日展や新日春展などで入選。2021年に「第8回日展」で第一科日本画・特選、2024年「京都 日本画新展2024」で京都市長賞を受賞した。日展会友の現在は和歌山市を拠点に活動している。作品の多くに、愛猫のキジトラ「コイモ」を描く。

 初の画集となる同書には、約120作品を収録。野良猫だったコイモとの出合いから現在までの6年間を中心に、花瓶を倒して知らんぷりをする場面や好物の焼き鮭(さけ)を狙う姿など、猫との日常をユーモラスかつ精緻に描いた作品が並ぶ。小熊さんは「猫を描くというより、画面の中にコイモを錬成する感覚」と話し、猫の実際の感触やぬくもり、匂いまでも表現しようと毛の一本一本を墨で描き、背景色を重ねて一度消し、また描くという工程を繰り返すという。巻末には、和歌山での暮らしを切り取った魚や野菜のスケッチ、小熊さんのインタビューやコイモの写真も収める。

 小熊さんは「以前は外の世界で遊ぶコイモを想像して描くこともあったが、今は人間との密な関わりや共に過ごす時間の重みを作品に落とし込みたいと創作している。コイモも6歳になり、『猫生(ねこせい)』の折り返し地点が見えてきた。次は神聖な『コイモ像』や名前の由来となった里芋とコイモをテーマにした作品にも挑戦したい」と話す。「ハードカバーの画集とは異なり、台所やリビングなどに置いて気軽に手に取れるサイズ感にしてもらった。猫の質感や温かさを感じてもらえれば。猫を飼っている人は自分の愛猫と重ねて楽しんでほしい」とも。

 A5判、144ページ。価格は1,980円。

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