企画展示「ようこそ!ベニーちゃん」が3月31日、和歌山県立自然博物館(海南市船尾)で始まった。
ベニーは、1994(平成6)年に京都市動物園から和歌山城公園動物園(和歌山市一番丁)に迎えられ、飼育された雌のツキノワグマ。2015(平成27)年に同園初の「動物の園長」に就任し、園のPRなどに活躍した。2024年7月に推定31歳で死ぬと、約1カ月で市民から100本の花束と80通の手紙が献花台に供えられた。
同園で動物ガイドなどを行っていたボランティア団体「わかやまフレンZOOガイド」が市からベニーの遺骸を譲り受け、市民から寄付を募り、はく製や骨格標本を作製。2025年9月24日に同館に寄贈した。
はく製は高さ約90センチ。ベニーが生存中見せていた「社長座り」と呼ばれる姿を再現した。会場にはく製のほか、写真パネル20枚と思い出を書き込めるメッセージコーナーを設置する。
展示初日のこの日、来場者たちは展示ケースに顔を近づけ、「懐かしい」「また会えてうれしい」「思っていたより小さい」などと声を上げていた。
同館学芸課の鎗田めぐさんは「はく製にすることで、動物園よりも近い距離でじっくり見られる。当館には野生のツキノワグマのはく製もあるので、ベニーと見比べて、顔つきや体つきの違い、共通点などを探してほしい。足形も一緒に展示しているので、人間とクマの手足の違いも知ってもらいたい」と話す。「身近にいたベニーを通して、自然や生き物に興味を持ってもらえたら」とも。
開催時間は9時30分~17時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は、大人=480円、65歳以上・高校生以下無料。2027年3月31日まで。