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和歌山・ぶらくり丁にチャレンジショップ 異業種混成で「いい味」に

商店街の中に開店したチャレンジショップ外観

商店街の中に開店したチャレンジショップ外観

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 和歌山・ぶらくり丁商店街にチャレンジショップ「Mash UP(マッシュアップ)」(和歌山市本町1、TEL 073-423-6912)がオープンして1カ月がたった。運営は、ぶらくり丁商店街協同組合。

出店第1号の「にこにこ農園」店頭には旬の青梅も

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 和歌山城の城下町として栄えた1830(文政13)年に始まった同商店街は、城に通じる大通り「本町通り」の横町として発展。間口の狭い店先に品物をつるしたことから「ぶらくる」(ぶら下げる)が語源になり、ぶらくり丁と呼ばれるようになったという。1980年代には大勢の来客でにぎわったが、90年以降は郊外への人口流出などによって人通りが激減し、「シャッター商店街」となっていた。

 近年は飲食店などを中心に新規出店も相次ぐ。昨年開いた手作り市「ポポロハスマーケット」では1万人の集客に成功し、今年2月からは定期開催となった。現在は48ある店舗物件のうち34店が営業している。

 チャレンジショップは、同組合が1年を通じ他地域の事例を学び企画した空き店舗活用の新形態。事務所跡の9.4坪を改装し、新規開業を考えている人が腕試しとして出店するほか、趣味で作った物を販売することができるようにした。1週間単位でレンタルでき、利用料は1週間=2万2,500円(光熱費込み)。厨房設備がないことから小売業やサービス業を対象にする。

 スペース名について、同組合理事長を務める喫茶店「インターラーケン」の成瀬鋼さんは「マッシュポテトはじゃがいもをほかの食材と混ぜあわせることで『いい味』が出る。商店街もいろいろな店や人が混ざり合って面白くなればいい。商売に興味がある人に自分の形を表現してほしい。そのお役に立てれば」と笑顔を見せる。

 ショップ利用第1号は和歌山市内で野菜の無農薬栽培や販売を手掛ける「にこにこのうえん」(府中)。地元農家から集めた野菜や果物の販売を行う。

 営業時間は11時~19時。15日まで。

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