和歌山の修理川小学校跡近くに6月21日、ピザとコーヒーの店「gekkou(げっこう)」(有田川町修理川、TEL 080-6169-3367)がオープンした。
店舗面積は約11坪、席数は25席。店主の寺本拓郎さんと妻の京子さんで店を切り盛りする。拓郎さんは、バーテンダーなどの仕事を経てキャンドルアーティストになった経歴を持つ。「田舎で作品づくりに没頭したい」と考えていた所、京子さんが有田川町の古民家を紹介。その後ふたりは結婚し、ミカン農家の手伝いをしながらキャンドル教室やイベント出店を続けてきたという。
空き家になっていた築107年の古民家へ昨年引っ越し、カフェの開業を決意。ピザ生地の配合や焼き方は、大阪でナポリピザの店を経営する拓郎さんの父直伝という。コーヒーの入れ方は、京子さんが和歌山市内のコーヒー店「もくれん」(和歌山市島崎町)でスタッフとして働きながら学んだ。店名の由来は、窓際で見た月の光がとても美しかったことから。
拓郎さんは「一つのことを始めるとのめり込むタイプ。もともと自分が食べるものは自分で作りたいという夢があった」と振り返る。ピザを焼く石窯は、3週間かけて独学で手作りした。「石窯はおいしく焼けるだけでなく、近くにあるミカンの木を燃料に使うので資源にも無駄がなく一石二鳥」と笑顔を見せる。
ピザメニューは、しらすのピッツア(1,400円)、クアトロフォルマッジョのサンショ、生ハムとルッコラ(以上1,500円)、きのこのピッツア(1,300円)、マルゲリータ(1,200円)など。そのほか、サラダ、ドリンク、デザートが付いたピザランチ(1,800円)やパスタランチ(同セット付き、1,600円)、gekkouプラン(2,300円~)、オーガニックパスタを使ったポモドーロ(1,000円)、ヤギのカプレーゼ800円、イカスミカレー(600円)など。
ドリンクメニューはコーヒー(400円)、カフェオレ(500円)、オレンジジュース(400円)、ハイネケンビール(600円)、グラスワイン(500円)など。コーヒー豆は、「もくれん」で同店用にブレンドしている。
食材は地元農家から直接仕入れた野菜や国産無農薬小麦、イタリアのチーズを使うなど、安心して食べられるものにこだわっている。「まずは地元の皆さまにおいしいと思ってもらえる店にしたい」と京子さん。拓郎さんは「体に良いものを食べながら、田舎のゆったりとした雰囲気を味わってほしい」と呼び掛ける。
営業時間は11時30分~17時30分。水曜・土曜・日曜・祝日営業。駐車場5台。