和歌山市や海南市、橋本市、高野町の15会場で9月13日、芸術祭「WAKAYAMA SALONE(ワカヤマサローネ)」が始まる。主催はアーティスト支援団体SoA(ソア)を中心とする実行委員会。
同芸術祭は今年初開催で、同時期に開かれる「紀の国わかやま国体」文化プログラム307件の一つ。「旅するようにアートを楽しむ」をテーマに、紀北エリアの歴史的建造物やギャラリー、カフェなどで展示が行われる。
参加アーティストは、和歌山県本宮町出身でジャズカメラマンの中平穂積、ディジュリドゥ(オーストラリアの金管楽器)奏者で点描画作家のGOMA、「はっぴいえんど」の写真を撮り続けたことで知られるマイク野上こと野上眞宏さんほか、アメリカやイタリアの作家など総勢30人。
実行委員長の小川貴央さんは「和歌山県外や世界から、ハイクオリティーなアートやカルチャー、プロダクトが集まる。展示会場はそれぞれ離れた場所にあるが、旅するようにその移動も楽しんでほしい」と話す。
13日には、万葉集に詠まれた景勝・和歌浦湾を臨むビーチバー「bagus(バグース)」(和歌山市新和歌浦2)でオープニングパーティーを開く。同店は旅館「木村屋」の1階で、春から秋にかけて期間限定営業。店を出ると、目の前に「あじろ浜」が広がる。
「旅というテーマに合わせ、オープニングイベントもロケーションで決めた。初日は夜の和歌浦を堪能してほしい」と小川さん。「ライブとパフォーマンスで芸術祭のスタートを祝いたい。出席するアーティストとの交流も楽しんで」と呼び掛ける。
オープニングパーティーの出演アーティストは、西光祐輔さん、contact Gonzo、どついたるねん、BIOMAN(neco眠る)。開場17時、開演18時30分。チケット料金は2,500円。
ワカヤマサローネの入場料は、全会場を鑑賞できるパスポート=1,000円。10月12日まで。