加太海水浴場(和歌山市加太)がある北の浜で9月20日・21日、公募した写真作品をTシャツにプリント展示する「加太Tシャツ祭」が開催される。主催は写真家・照井壮平さんが開く教室の生徒を中心とする同実行委員会。
同展は今年で2回目。実行委員長の井田宜子(いだたかこ)さんが「自分の暮らす加太の海辺で写真展をしたい」と写真愛好家の仲間に持ちかけたのかきっかけ。展示方法を検討した結果、風雨にさらされても耐えられるTシャツにプリントし、砂浜に立てた棒にロープを張ってTシャツを干す展示方法を考案した。第1回は、70人が80作品を応募した。2回目の今年は170人を超える応募があり、展示作品数は200を超えたという。
加太は人口約3000人の港町。旧加太町は1958(昭和33)年に和歌山市に編入された。網を使わずに1本の釣り糸で釣り上げる「一本釣り」のマダイ漁が有名な漁師の町で、淡島神社や加太春日神社などの歴史ある神社と海水浴場や温泉旅館を備える観光地でもある。
「加太は海あり山ありの小さな観光地だが、一歩路地を入るとタイムスリップしたような町並みに出合える。Tシャツ祭をきっかけに路地歩き探検をしてもらいたい」と井田さん。「写真愛好家の方はもちろん、お弁当持ちで遊びに来てくれる家族連れまで、幅広い年齢の方に楽しんでほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は11時~18時。入場無料。