和歌山市本町の「紀陽銀行」本店向かいに11月1日、「わかやま定住サポートセンター」(TEL 073-422-6110)がオープンした。運営は和歌山県。
和歌山県内への移住を考えている人を対象に、窓口相談業務を請け負う同センター。同県の空き家情報を提供する「定住支援住宅管理機構」、就労サポート施設「ジョブカフェわかやま」、新卒・既卒者、UIJターン者の就職を支援する「ハローワークサロンほんまち」などの関係機関と協働で、「くらし・住まい・しごと」に関する相談をワンストップで対応する。地方版総合戦略に基づいて、県と国が連携・協力して設置した。
開所日の相談者第1号は、10月26日まで「紀の国わかやま国体・大会」のマスコットキャラクターを務めた「きいちゃん」。大会終了後も県のマスコットキャラクターとして現役続投が決まり、定住地を探しているという設定だ。
県過疎対策課の船富由紀さんは「和歌山県内30市町村のうち、移住窓口の担当者を設けている自治体は17カ所。移住者数は年々増加しており、昨年度は自治体の支援を受けて86世帯171人が移住した。これまでは、リタイア世代が趣味やライフスタイルに合わせて海や山・川の近くに移住するケースが多かったが、よりよい環境を求めて子育て世代の移住も増えてきた」と話す。
仁坂吉伸県知事は「移住をしようと思っても、いきなり家と仕事を探すのは難しい。移住サポート事業所とジョブカフェを併設するワンストップの仕組みをどんどん活用してほしい」と呼び掛ける。
受付時間は9時30分~18時。火曜・祝日定休。