和歌山城のある和歌山公園(和歌山市一番丁)で現在、冬景色に彩りを添えるスイセンと紅梅が開花を迎え、来園者らの目を楽しませている。
照葉樹の森や約600本のソメイヨシノ、ツツジ、アジサイ、モミジなど多くの植物を植え、四季折々の変化が楽しめる同園。
和歌山地方気象台発表による今年のスイセンの開花日は1月5日。平年より9日早い開花という。約1万株のスイセンを植える同園では現在、日当たりの良い三年坂付近の開花が最も早く、今年は暖冬の影響か、北側の一の橋や二ノ丸・伏虎(ふっこ)像付近でも花が咲き始めている。
ほかの梅に先駆けて咲き始める西の丸広場の紅梅も、例年に比べ早く咲き始めた。和歌山城整備企画課の柳雄介さんは「昨年は1月末につぼみが開き始めた。今年は2週間くらい早い」と話す。
「冬は花が少なくややさみしいが、足元にそっと咲くスイセンに足を止めてもらえるとうれしい。これからまだ冷え込むこともあり、植物にとっては寒さに耐える季節だが、春に向けて準備する桜などの変化も楽しんでもらいたい」とも。