和歌山市内で2月21日、和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会が開催された。
同大会は今年で15回目。今年は子どもの数が足りずにチームを編成できなかった北山村を除く、29チームが参加した。総合順位が付かない15のオープン参加チームも。
全長21.1キロのたすきをつないだのは、県下の市町村から代表として選ばれた小学5年生から中学3年生。地域によって選手の選考方法や練習方法はさまざまだが、この日のために各地域で準備を進めてきた。総合7位の結果を残した紀美野町では、昨年6月ごろから選手を集めて定期的に練習をしたという。
大会当日は前日の荒天から一転、好天に恵まれた。紀三井寺競技場をスタートし、マリーナシティや片男波、和歌浦など経由し、県庁前をゴールとするコース。今年は最終の10区で先頭チームの順位が入れ替わるなど、例年にない激戦となった。レースを制したのは4年ぶり5回目の海南市チームで、タイムは1時間9分30秒。2位の和歌山市チームをわずか6秒差で振り切った。
海南市チームの川村栄司監督は「海南市はどの市町村よりも駅伝に情熱を持っていると感じる」と話す。レース結果について「選手、保護者、スタッフが三位一体となったことで達成できた。補欠選手を作らず、オープンチームを含めて登録した全員がレースに出ることを目指してきたので、優勝と合わせてこの目標を達成できたのが何よりだった」と安堵の表情を浮かべた。