JR和歌山駅に隣接する和歌山ターミナルビルに3月18日、商業施設「和歌山ミオ北館」がオープンした。運営は和歌山ステーションビルディング(美園町)。
JOWA専門店跡にオープンした同施設。延べ床面積は約1542坪。近鉄百貨店和歌山店と同じビル内に位置する。施設コンセプトを「大人たのしむ上質な和歌山エキ」とし、地場産品の土産物店や地元住民の生活に「プラスアルファの価値」を提供できる店舗をそろえる。
和歌山駅周辺エリアは国内外からの観光客が増加し、県の玄関口として商業施設の見直しが進められてきた。その一環で専門店街のリニューアルが計画された。今後は駐車場の拡充や、近鉄百貨店との連携を予定する。
テナントは、ビルの1~2階と5階に20店舗。県内2店舗目となる輸入食材店「カルディコーヒーファーム」、県内初出店の革製品店「ベル&ソファ」、インテリアショップ「ボタニカ」、ジェラート店「キミノーカ」、服飾雑貨店「ブルーブルーエ」などが並ぶ。「ボタニカ」は和歌山市延時の店舗から、「キミノーカ」はミオ1階から移転オープンした。
10時のオープン前にはセレモニーが開かれ、藪章代社長が「地域住民の皆さまに、こんな体験がしたかったと思っていただける店をそろえた。和歌山ステーションシティとしてもっと楽しくなり、来てよかったと言われるエリアにしたい」とあいさつ。尾花正啓和歌山市長らと共にテープカットを行った。10時30分からは「マグロ解体ショー」とマグロずしの振る舞いを行い、買い物客らが列を作った。
オープン前の行列に並んでいた和歌山市在住の40代女性は「娘に頼まれ、コーヒー豆を買いに来た。駅にいろいろな新しい店ができたのはうれしい」と笑顔を見せていた。
営業時間は1階・2階=10時~19時、5階=11時~22時。