和歌山県橋本市で7月4日、第3回「はしもとオムレツ」推進協議会が開かれ、22店舗の認定店が同市ウェブサイトに公開された。
はしもとオムレツ「恋野マッシュルームトマトクリーソース」(Cafe&Grillにしき)
同市ウェブサイトに設置された入力フォーム「市長への手紙」に、ぐるなびに勤務する市民から「橋本市の食材を生かして観光客を誘致する仕組みを」という提案が寄せられたことがきっかけ。その後、同市と平木哲朗市長はぐるなびと協議・検討を行い、「食」を通じた「はしもとブランド」の推進を決めた。
橋本市は6つの養鶏場で約14万羽のニワトリを飼育し、県内の鶏卵生産量の約50パーセントを占める約4600万個の卵を生産している。この点に着目し「オムレツの街はしもと」としてPRを開始。今年4月にはぐるなびが特設ウェブページを公開し、7店舗と提供しているオムレツを紹介した。
農林振興課の北岡慶久さんは「高野山開創1200年、NHK大河ドラマ『真田丸』と観光客が増加し、市のブランド力向上が求められていた。ぐるなび社と連携してPRを始めたところ、たくさんの新聞やテレビなどのメディアに取り上げてもらい、多くの反響が寄せられた」と話す。
同協議会では認定条件を「地元の食材を1品以上使うこと」と定め、地元飲食店に参加を呼び掛けた。ウェブサイトに認定店の店名と住所に加え、「オムレツクレープ」「和風だしのオムレツ 橋本野菜のソース掛け」「海老と恋野マッシュのXO醤(じゃん)オムレツ」「ふわふわ卵の納豆オムレツ」など、和洋中さまざまなオムレツを写真付きで掲載する。
「市民からも多くの問い合わせがあった。現在はウェブのみの広報だが、紙のマップがほしいという声もあったので準備を進めている」と北岡さん。「橋本市には鶏卵のほかにも巨峰、富有柿、はたごんぼ、恋野マッシュルームなどの特産品がある。オムレツはシンプルな料理なのでバリエーションが多く、その他の食材とも組み合わせやすい。店舗ごとに異なる味を楽しんでほしい」と呼び掛ける。