和歌山県内のマクドナルド全23店舗で8月31日、和歌山県産のモモ「白鳳(はくほう)」を使った新商品「三角ももクリームパイ」が全国に先駆けて販売される。
同商品は、モモ風味のパイ生地でモモを使ったクリームを包んだもので、マクドナルドのスイーツブランド「By McSWEETS(バイマックスイーツ)」のメニューの一つ。同ブランドではこれまで、「三角チョコパイ」や「北海道ミルクパイ」など国内の地域食材を使ったスイーツを販売している。
JA紀の里の片山圭史さんは「和歌山県のモモの生産量は、山梨、福島、長野についで全国4位。年間9000トン~1万トンを生産し、近年は台湾や香港にも輸出している。『白鳳』は7月初旬から末に収穫できる。見た目中身共に白く、繊維が少なく柔らかくて果汁が多い」と説明。「和歌山のモモのファンを全国に作りたい」と意気込む。
30日に「マクドナルド紀三井寺店」(和歌山市小雑賀)で開かれた新商品発表会では、近隣の「さんた保育園」の園児7人が試食し、「おいしい」と笑顔を見せた。園児たちがクルー体験で試食品を配ると、客からは「モモの香りがすごくする」などの声が聞かれた。
同社の辻野誠司さんは「おいしいモモを育ててくださった和歌山県内の生産者の皆さまに心から感謝し、和歌山県産のモモのおいしさが全国に広まるよう願っている。先行発売によって、まずは和歌山県から盛り上げていきたい」と話す。「和歌山県では卵を使ったメニューが人気なので、秋限定の『月見バーガー』との和歌山特別セットを用意した」とも。
価格は120円。販売期間は10月上旬まで。和歌山特別セット(710円)は、県内限定で9月7日まで販売する。