米オレゴン州ポートランド市の開発支局と連携し、まちづくりに取り組む有田川町の「丸十家具」(和歌山県有田川町天満、TEL 0737-52-2373)が8月から、同市のクラフト雑貨を取り扱っている。
ひとつずつ手作りしている革製品 左からキーホルダー、財布、ミニバック
同社は家具工房として1963(昭和38)年創業。2013年に店舗をリニューアルし2000平方メートルの敷地で全国から取り寄せた家具や雑貨を販売する。同町で家具を製造する「TurnBuckle(ターンバックル)」(賢)と企画したダイニングテーブルなども販売する。
新設した輸入雑貨コーナーではポートランド市の製造ブランド5社、91商品を取り扱う。主にベビー服やTシャツなどの衣類、バッグや財布などの革製品、犬用の首輪などペット用品などをそろえる。
店主の森本真輔さんは「地方創生 有田川という未来」プロジェクトに住民グループ「AGW」として参加。活動を通じてポートランド市に興味を持った。森本さんは「ポートランドでは環境に配慮する文化がある。自転車のチューブを再利用した犬の商品もその一つ。素材ではオーガニックコットンを使ったベビー服が人気。革製品は手縫いで作るため、一つずつ形が違い風合いを感じる。長く大切に使ってほしい」と話す。
商品は犬用おもちゃ「3-Play Dino」(1,296円)、ベビー用靴下「preemieMITTS」(1,512円)、Tシャツ「Portland 'Rise' tee」(5,184円)、ユニセックスエプロン「Hand-Eye USA Made Waist Apron」(8,640円)、革キーホルダー「Shackle Key Chain」(7,020円)、革のかばん「Merces Large」(69,120円)など。「今後も商品を増やしていきたい」と森本さん。
AGWメンバーで仕入れを担当する上野山栄作さんは「ポートランドの街を歩くと、販売所の窓から工場の様子が窺え、職人の顔が見える。少量生産だが、商品の素材や作り方にこだわりを感じる。私のお気に入りはエプロン。使うほどに味が出て、かっこいい」と笑顔を見せる。
営業時間は9時~19時。