和歌山公園動物園で1月17日、和歌山大学の学生らの協力で昨年11月から行われていたマーラ舎の壁画塗り替え作業が完了した。
壁画を塗り直したのは、同大学観光学部で実施する「地域インターンシップ(LIP)」プログラムで同園に関わる学生たち。同プログラムは、和歌山県内および大阪南部の市町村等の協力の下、地域が抱える課題を学生が調査する授業で、本年度は和歌山公園動物園をテーマにしたプロジェクトに11人の学生が参加した。学生たちが動物園のためにできることを自分たちで考え、壁画の塗り替えのほかにも「清掃」「看板」などのグループに分かれ活動した。
壁画を担当したグループは、園内の動物舎の壁画塗り直しを提案。飼育員と相談し、数年間白いままだったマーラ舎の壁に絵を描くことにしたという。
グループリーダーの三浦佳穗さんは「野生のマーラが住む、風が強いパタゴニアの木と遺跡をもとにデザインした。ペンキの扱いに苦戦したが、手に付けたペンキで葉を描くなど楽しんで作業できた。壁画と一緒にかわいいマーラもぜひ見てほしい」と話す。
飼育員の森敏光さんは「白いままで味気なかった壁が色鮮やかになってうれしい。来園者からもきれいになったと好評」と笑顔を見せる。
開園時間は9時~17時。