和歌山・京橋近くに「和歌山麦酒醸造所三代目」(和歌山市十一番丁、TEL 073-414-1231)が移転リニューアルして3カ月がたった。
2011年6月に「紀州応援酒場三代目」という店名で立ち飲み屋としてオープンした同店。
店主の吉田さんは酒販店「寅一」の3代目で、フランスや東京を巡って日本酒や焼酎、ワインなどの酒造りを勉強した。その中で和歌山市には地ビールがないことに気付き、自店でビールを造ることを決意。昨年3月に製造免許を取得し、店内仕込みを始めていたという。
ビール醸造を本格的に行うため、約200メートル北の広い店舗に移転。150リットルの発酵タンクを2基から7基に増設し、発酵室や瓶詰めライン専用の作業場を設けた。席数はカウンター席、テーブル席、座敷を合わせて約120席。移転に伴い店名を「和歌山麦酒醸造所三代目」に変更した。
オリジナルビールメニューは、「三代目店内醸造 ペールエール」「三代目店内醸造 ヴァイツェン」(以上600円)、「三代目オリジナル IPA」(680円)。メニューは1年に2回変更する。
そのほかのドリンクメニューは「ナギサビール」(650円)、「HEIWA」(エール、ホワイト=各600円)、ビール各種(400円~)、日本酒各種(450円~)、カクテル各種(500円~)、ハイボール各種(400円~)、ウーロン茶、ジンジャーエール(以上280円)など。
フードメニューは杜氏(とうじ)鍋(1人前=1,890円)、太刀魚刺身(820円)、手羽先(3本=300円、7本=560円、10本=860円)、クジラ竜田揚げ(600円)など。
吉田さんは「クラフトビールのイメージに合わせ、若い人でも気軽に入れるようにロフトを設置した。店の雰囲気を変えたところ、以前よりも女性客・若年層の利用が増えた。店の奥には畳の個室もあって、以前の店の雰囲気も残してあるので安心してほしい」と話す。
「居酒屋に行ったときに『とりあえずビール』ではなく、地元の人に愛される和歌山の地ビールを作りたい。今後は店内でお客さんにお酒を作る体験をしてもらったり、居酒屋ごとにオリジナルの地ビールを提供し、多くの県外の方にも飲んでもらえるようにしたり、地ビールを通して和歌山市の発展に一役買いたい」とも。
営業時間は、17時30分~23時。