和歌山市のぶらくり丁商店街近くの「シェアキッチン PLUG(プラグ)」が3月8日、カフェ併設の書店「『本』屋 プラグ」(和歌山市万町、TEL 073-488-4775)に業態を変更した。
同店は2014年にキッチン付きシェアスペースとしてオープン。貸し切り利用や、イベント開催を中心に昨年は約150回のイベントは開催し、5000人以上が訪れたという。2016年から少しずつ書籍の販売を始め、週に1回のペースでカフェ営業し本の販売も行ってきた。
本棚を増設し書籍は4倍の約2000冊に増加。営業時間も拡張し週5日で、日中は本の販売とカフェ営業を行い、夜はイベントや貸し切りでの利用に対応する。
書籍は少部数発行の出版社や自費出版などの「リトルプレス」を取り扱い、大型書店と差別化を図る。古本も販売するが、古本コーナーは設けずテーマごとに新刊と一緒に陳列するほか、中身が見えない福袋形式の販売などを行う。本に関連する手ぬぐいやノートなどの雑貨も取りそろえる。
共同店主で書籍担当の三木さんは「書店という空間が好き。新しい発見があってワクワクする。イベントやカフェに来て、気づいたら本に触れてもらえる空間にしたい。自分では選ばないジャンルの本と、出合えるきっかけを作りたい」と意気込む。
リニューアル記念イベントのゲストとして同店を訪れた「MotionGallery(モーションギャラリー)」社長・大高健志さんはトークイベントの中で「映画のように作品を経験して、共有する場所は大切だと思う。顔の見える『本屋プラグ』は、文化発信の拠点になると思う」と話した。
※メニュー等は2017年当時の情報です。一部情報を削除しました。(2021年3月10日)