和歌山市の市堀川沿いの京橋駐車場(和歌山市福町)に9月29日、期間限定イベントスペース「MIZUBE COMMON(ミズベコモン)」が設置された。主催は「わかやま水辺プロジェクト」(橋丁、TEL 073-425-8583)。
水辺活用の社会実験「ワカリバ」の一環。同スペースには、縦5メートル×横8メートルの人工芝エリアやベンチ、ハンモック、あずまやに似た「コンテナ」と呼ばれる建物2棟と、市堀川に仮設桟橋を設置する。同実験は、昨年開いた「水辺を生かしたまちづくり」を考えるワークショップで、市民から出た活用案を基に実施する。
週末を中心に、スタンドアップパドル(SUP)やカヌー体験、遊覧船運航などを行うほか、飲食店や物品販売の出店、オープンカフェやマーケットイベントなど行う。
初日のオープニングイベントには約50人が集まり、「和歌山の水辺」をテーマにしたトークショーやオペラ歌手のコンサートなどを行った。10月1日には市堀川から和歌川まで船を運行する「内川スタディークルーズ」を開催し、子どもから大人まで70人以上が参加した。
同プロジェクトメンバーで建築家の松本拓さんは「ミズベコモンは市堀川と街がつながる場所。水辺の遊歩道は歩くだけで気持ちがいい。この機会にたくさんの人に、水辺さまざまな楽しみ方を見つけてもらえれば」と話す。
同プロジェクト代表の吉川誠人さんは「さまざまなイベントも企画しているので、ぜひ足を運んで思い思いの時間を過ごしてほしい。水辺の活用についてアンケートで意見を寄せてほしい」と呼び掛ける。
期間中、近隣の飲食店が協力し、「水辺焼肉 meat×meet(ミートミート)」(ト半町)、「水辺座」(元博労町)、「ヌメロオンセ」(十一番町)が市堀川に面したテラス席「水辺テラス」を設置する。
11月5日まで。