和歌山・有田川町の「ふれあいの丘スポーツパーク」(有田郡有田川町清水)で10月29日、「おむすびフェスタ」が初開催される。
日本のファストフードの原点「おむすび」を名物にして清水を活性化しようと、同町のまちづくりグループ「AGW」と、清水地域空き家廃校活用交流推進協議会メンバーなどの有志が企画した。
清水地域は2006年に吉備町・金屋町と合併し、有田川町となった。有田川の上流に位置し二川ダムなどがある山に囲まれた地形で、「ぶどう山椒(さんしょう)」の生産量は日本一を誇る。
当日は、和歌山の食材を使った「ふるさとおむすび」の中から参加者の投票で決める「紀州最強 おむすび選手権」を開催する。このほか、フリーマーケットや地元の飲食店の出店、DJによるライブなどを行う。
実行委員の三角治さんは「清水地域には長い歴史と文化があり、心安らぐ日本の原風景がある。きれいな水から作られる米などの産物もあるがなかなか知られておらず、歴史が途切れそうなほど過疎化が深刻となっている。限界集落が多く、このままでは街として機能しなくなるのではないか」と話す。「おむすびには、人と人を結ぶという意味を込めた。このイベントを通じて清水の自然や楽しさを知ってほしい。ここで住みたい人が少しでも増えればうれしい」とも。
開催時間は10時~16時。