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新垣隆さんが和歌山初コンサート 「富永楽器」創業140周年記念で

ポスターを持ちほほ笑む富永文喜新社長

ポスターを持ちほほ笑む富永文喜新社長

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 粉河ふるさとセンター(紀の川市粉河)で12月17日、楽器店「富永楽器」(岩出市高塚、TEL 0736‐62‐2008)がピアニスト新垣隆さんを迎えて創業140周年記念コンサートを開催する。主催は「富永」(同)。

富永楽器岩出本店内の様子

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 楽器の販売・修理・調律や、楽器小物・楽譜・教科書の販売などを手掛ける同社は1877(明治10)年、富永丑乃助さんがかわら版などの印刷で創業。1907(明治40)年に2代目・兼一さんが書店「富永清心堂」を開店し、1926(昭和元)年に3代目・田鶴子さんが音楽教室を開設した。1975(昭和50)年に4代目・兼次さんが「ヤマハ」(静岡県浜松市)と契約を結び、「ヤマハ音楽教室」を県内6カ所に展開。今年1月に5代目の富永文喜さんが社長に就任した。

 ピアニストの新垣さんは2014年、耳が聞こえない作曲家として「交響曲第1番(HIROSHIMA)」などを発表していた佐村河内守さんのゴーストライターを18年間務めていたことを告白し社会に大きな衝撃を与えた。その後、作曲活動を再開し、近年ではテレビやラジオなどでも活躍の場を広げている。

 文喜さんは「新垣さんは音楽を普段あまり聞かない方にも興味を持っていただける人。その実力もさることながら、ユーモアあふれる人柄も魅力的で、東京や大阪からの問い合わせも多く、遠方からわざわざ参加するファンもいる。和歌山で新垣さんのコンサートは初開催なので、彼の生の音楽に触れてほしい」と話す。

 文喜さんは「夢を持ちながら、今できることをコツコツ積み重ねて140周年を迎えた。流行に振り回されることなく、地元の人を中心に要求してもらえることにしっかり応えていきたい」と話す。「聞こえてくる音楽ではなく、自分の聞きたい音楽を聴くことが心の豊かさにつながり、音楽文化の発展にもなる。ジャンルを問わず音楽に触れてほしいし、楽器をやってみたいと思う気持ちを応援したい」とも。

 13時30分開場、14時開演。チケット料金は、前売り=3,500円、当日=4,000円。富永楽器岩出本店、海南支店などで販売する。

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