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和歌山公園動物園のツキノワグマ「ベニー」が仕事納め 春まで冬眠

冬眠のために寝床のわらをかくツキノワグマ「ベニー」

冬眠のために寝床のわらをかくツキノワグマ「ベニー」

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 和歌山公園動物園(和歌山市一番丁)で12月28日、動物園長の「ベニー」が冬眠に入った。

寝室の扉の前で待つベニー

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 ベニーは1994年に来園した雌のツキノワグマ。体長は約1.4メートル、体重は約100キロ。2015年の「第1回動物園長選挙」で同園初の「動物の園長」に選ばれ、園の広報物などに登場し活躍している。

 この日の日中最高気温は8.1度と平年を約3度下回る寒さとなった。飼育員がわらを敷いて寝室を準備している様子や好物の蜂蜜の匂いを察知し寝室の扉前で待機していたベニーは、寝室の扉が開くとゆっくりと入っていった。寝室に入るとわらをかいて寝床を整え冬支度をした。

 動物園のクマは寒い地方でも通年展示が一般的だが、同園では1972(昭和47)年にクマの飼育を始めて以降毎年、歴代のクマを冬眠させている。ベニーは冬眠中、わらを敷いた寝室で2日に1回程度、サツマイモや食パン、バナナ、ゆでた卵黄などを食べて春を待つという。冬眠期間は3月中旬まで。

 和歌山城整備企画課の中島悠さんは「今年も園長として公務に励んでくれたので、疲れを癒やして冬眠明けには元気な姿を見せてほしい」と話す。「来年は天守閣再建60周年を迎え、近現代の歴史の積み重ねも感じられる年。動物園も一緒に盛り上げ、さらに市民に愛される場所になれば」とも。

 開園時間は9時~17時。入園無料。

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