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和歌山・すさみ町で「イノブータン王国建国祭」 イノブタ6頭が走る「イノブタダービー」も

イノブタダービーで走る生後3カ月のイノブタたち

イノブタダービーで走る生後3カ月のイノブタたち

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 和歌山・JR周参見駅近くの「すさみ海水浴場」(西牟婁郡すさみ町周参見)で5月4日、「イノブータン王国建国33周年祭」が開催された。主催はイノブタダービー実行委員会。

あいさつするイノブータン王国の大王

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 イノブタは1970(昭和45)年に同町の県畜産試験場で雄のイノシシと雌のブタを交配させて誕生した。同町では1984(昭和59)年にパロディー国家「イノブータン王国」を作り、イノブタのPRを行っている。

 雨天のため3日から順延し五月晴れの青空の下、約1万人が来場した。海水浴場内の特設会場では、メインイベントの生後3カ月のイノブタ6頭が走る「イノブタダービー」のほか、「なんでも朝市」やイノブタ汁の振る舞い、潮干狩り、イノブタうどん早食い競争やシーカヤック体験、「海上GOZA走り競争」、ビーチフラッグ、周参見中学校生徒たちのよさこい踊りなどが披露された。

 周参見駅から出発する「祝賀パレード」は「すさみスターフィッシュマーチングバンド」を先頭に、イノブータン王国の大王や妃などを乗せた台車を子どもたちが引き会場まで運んだ。

 式典では王国の国歌をマーチングバンドが演奏しイノブータン王国の国旗を掲揚し、大王があいさつした。「三代目首相」の岩田勉すさみ町長は「先日は全国カツオまつりサミットも行い、10月21日にはサイクリング大会も行う。大王をはじめ王国民ともども活力あふれた国を目指していくので、たびたびご来国いただければ」とスピーチした。

 実行委員の津村光さんは「順延したにもかかわらず、たくさんの人にお越しいただき、紀南の一大イベントとして定着していると実感した。王国ファミリーには『すさみん王子』が加わり、イノブタ肉を取り扱った出店者も増えてきている。今後は海や山などすさみの自然を知ってもらえるよう、参加型のアクティビティーやイベントに取り組み、交流人口やIターン者を増やしていきたい」と意気込む。

 イノブタダービーを観戦していた田辺市の8歳と10歳の姉妹は「走るのが速い。ゴールと逆のほうに走っていったのが面白かった。かわいかった。予想が外れたので次は当てたい」と声を弾ませた。

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