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和歌山・かつらぎ町に「ラーメン倉庫」-初日は130人が行列

農業倉庫の前で開店を待つ人々

農業倉庫の前で開店を待つ人々

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 和歌山県かつらぎ町のバス停「めのこ峠」近くに2月1日、「ラーメン倉庫」(伊都郡かつらぎ町笠田中、TEL 090-3035-0376)が今年の営業を始め、県内外から約130人が行列を作った。

匂いを抜き、コクと後味にこだわった「しょうゆ豚骨ラーメン」

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 座席は36席。店主はかつらぎ町で柿や梅、スモモなどの農業を営む平山忠央さん。趣味が高じて5年前から始めた同店は、毎年2~4月のみ営業している。倉庫を使った独特の店舗で、地元住民はもちろんインターネットの口コミでもその評判が広がり、新聞やテレビに取り上げられて行列ができる人気店になった。営業は今年で4回目。

 「学生時代に京都でラーメンに魅せられたのがきっかけ。行列ができるラーメン屋に通い、ラーメンの味を追求するようになった」と平山さん。研究は15年に及び、5年前にはついに納得のいくスープが完成したという。農業作業の傍らでの営業するため、店を開けるのは日曜のみで、期間は農業のオフシーズンである2月~4月のみ。

 行列の先頭に並ぶ橋本市在住の青木一郎さんは「昨年は4回来た。今年も楽しみ」と笑顔を見せる。「朝5時に京都を出発して、7時半に着いた」と話すのは、京都府宇治市からきた男女。「おいしい」とうなりながら、スープを飲み干した。「1週間たったらまた食べたくなる」と笑う地元の男性も。

 メニューは、「しょうゆ豚骨ラーメン」(600円)のみ。スープは平山さんが素材や工程にこだわり抜いて作ったもので、豚骨の独特の匂いを取り除き、コクや後味を重視する。今年は素材の高騰で、価格を100円値上げした。

 「素材にこだわったスープを楽しんでくれれば」と話す平山さんは「数年後には店舗を構えたい。そのときは、もちろん倉庫で」と目標を掲げる。

 営業日は2月1日~4月26日の毎週日曜。11時~14時(スープがなくなり次第終了)。

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