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和歌山・龍神で絵本作りワークショップ 絵本展「えほんのなつやすみ」で

「紙皿絵本」のワークショップで完成させた作品を手にし笑顔を見せる参加者

「紙皿絵本」のワークショップで完成させた作品を手にし笑顔を見せる参加者

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 和歌山・龍神村の木工家具の製作・販売店「G.WORKS(ジーワークス)」(田辺市龍神村福井、TEL 0739-77-0785)で8月20日、紙皿絵本のワークショップが行われた。

「わかやまの絵本」が約60点展示されている。すごろくなどもある

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 同ワークショップは、紙皿を5枚使って1つの話を完結させるもの。1枚目を表紙にし、5枚の紙皿にパンチで穴を空け、リングで連結させて、絵本と同様に1枚ずつめくっていく。丸く切られた画用紙に色鉛筆、マジック、クレヨンなどで絵を描き、それを紙皿の中心に貼り付ける。紙皿に装飾を施したり、ストーリーを記入したりして完成させる。製作時間は約2時間。作品完成後は、参加者の前で絵本を見せながらストーリーを読んで発表し、お互いの作品を交流し合い楽しんだ。

 同店で開催中の絵本展「えほんのなつやすみ」の一環。同展は絶版になった作品も含め、和歌山の絵本を約60点を展示するもの。みなべ町の紙芝居作家松下恭子さんの協力で、食育紙芝居「うめおにぎりのにこちゃん」の原画も展示するほか、絵本の販売も行う。

 夏休みに子どもたちに絵本で和歌山のことを知ってもらおうと、営業・広報担当の松本麻佐子さんが企画し、同村のデザイナーで「わかやま絵本の会文庫」主宰の溝端秀章さんの協力を得て実現した。溝端さんは和歌山県の昔話の絵本を制作する「わかやま絵本の会」の発起人の一人。会の活動は終了し、現在は「わかやま絵本」在庫や著作権を管理している。

 同村出身の松本さんは「県外で働いていた時に、自分が地元のことを詳しく知らないことに気が付いた。私は触れる機会がなかったが和歌山の絵本があることを知り、子どもたちに絵本で楽しく地元のことを知ってもらいたいと企画した。『ヤタガラスをさがせ!!!』がキレキレで私のお薦めなので手に取ってほしい」と呼び掛ける。

 ワークショップに参加した小学校1年生の女児は、図鑑を見ながらペンギンやカワセミなど好きな鳥を描き、「鳥の自己紹介」とタイトルを付けて参加者の前で発表した。登場した鳥が次の鳥を呼び、ページをめくっていくとさまざまな鳥が登場する。「自信がいくものができた。楽しかった」と笑みを見せた。

 講師を務めた松下さんは「製作後、子どもたちが改めて展示をじっくり見たり読んだりしていた。自分で作ることでより絵本が身近になったようだ。『好評だったのでまた来年も』と声を掛けていただいて良かった」と話す。

 営業時間は10時~17時。水曜定休。「えほんのなつやすみ」は8月31日まで。

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