見る・遊ぶ 暮らす・働く

和歌山市駅前で公共空間活用考える社会実験 3日間限りの芝生広場に

芝生のピクニックエリア(2016年の様子)

芝生のピクニックエリア(2016年の様子)

  • 121

  •  

 南海和歌山市駅一帯で9月8日~10日、市駅前通りを緑と憩いの広場に変える社会実験「市駅グリーングリーンプロジェクト」が行われる。主催は地元商店街連盟や自治会、和歌山大学観光学部永瀬ゼミで構成する市駅まちづくり実行会議。

歩行者天国エリアの様子(2016年の様子)

[広告]

 まちづくりの一環として、メインストリートを歩行者空間として活用し、市駅前通りの可能性を検証する社会実験は2015年から始まり今年で3回目。

 同駅ビルと駅前広場は再開発が進められ、現在、旧駅ビル解体工事が行われている。和歌山市は実施設計を前に駅前広場交流空間の利活用に関する提案を募集している。完成は2020年を予定。

 同プロジェクトのメイン企画は、市駅前通りの歩行者天国「くすのき広場」。天然芝を敷き詰めた約150平方メートルのピクニックエリア、飲食店、ビアガーデン、地酒バーが出店するオープンカフェエリア、露店が並ぶマーケットエリアの3エリアで構成する。

 8日は公共空間に関するトークセッション、9日・10日は「グリーンソフト」で知られる老舗日本茶店「玉林園」とのコラボ企画「玉林園グリーンカフェ」、ステージイベントなどを行う。

 初の試みとして、9日は「市駅夏まつり」と連携し、歩行者天国エリアの特設ステージで「紀州雑賀鉄砲衆」の演武や子どもたちの演奏、各種ライブを行う。そのほか、周辺の店舗や施設で、手作りワークショップや、着物の着付け、ヨガ、南海電鉄車庫見学などの体験プログラムを展開する「市駅まちぐるみミュージアム」や、近くを流れる市堀川でのクルージングなどを行う。

 実行委員長で、和歌山大学観光学部准教授の永瀬節治さんは「市駅前の開発が進んでいる。ハードの整備も重要だが、市民が使いこなせることが大切。実際に足を運んでもらい、公共空間の使い方をもう一度、市民のみなさんに考えてもらうきっかけにしたい」と話す。「駅前広場の活用は市も意見を求めている。実際に駅前広場で過ごして提案をしてほしい。私たちもアンケートを通じ皆さんの意見を待っている」と呼び掛ける。

 実施期間は、くすのき広場、市駅まちぐるみミュージアム=9月8日~10日、市堀川クルーズ=9月9日~10日。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース