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「きっかけバス47」和歌山チームが出発-県内外の大学生37人が参加

25日にJR和歌山駅前で募金活動を行った和歌山チームのメンバー

25日にJR和歌山駅前で募金活動を行った和歌山チームのメンバー

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 震災風化防止プロジェクト「きっかけバス47」の和歌山チーム37人が2月27日、東北に向けて出発した。主催は公益財団法人「助けあいジャパン」(東京都港区)。

雪の残る陸前高田市でボランティア作業を行う兵庫チーム(画像提供/助けあいジャパン)

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 同プロジェクトは、東日本大震災から3年を迎える今年の2月から3月にかけて、47都道府県の学生2000人が岩手、宮城、福島の3県で復興と防災を学ぶバスツアー。同法人によると、これまでに約1300人を送り出したという。和歌山は34番目。

 助けあいジャパンは東北大震災発生直後、「震災ボランティア連携室」(現・復興庁)と協力して作られた被災地の生活情報を発信する民間サイト。電通の佐藤尚之さんやループス・コミュニケーションズの斉藤徹社長など有志メンバーが立ち上げ、ソーシャルメディアなどを活用して被災地のニーズを正確に伝える活動を展開してきた。現在も現地とのつながりを深め、息の長い活動を続けている。

 和歌山からは、和歌山県立医科大学や和歌山大学、信愛女子短期大学など、県内の大学に通う学生のほか、和歌山出身で県外の大学に通う学生も合わせて37人の学生が参加している。

 代表を務める和歌山県立医科大学の寺田将光さんは「東北の復興はまだまだ終わっていない。これからも多く人手が必要だと思っているので、今回の訪問でそれを確かめてきたい」と話す。ボランティアで東北へ行くのはこれが3回目だという。

 ツアー行程は、まず和歌山から大阪へ移動。東海道新幹線で東京へ向かい、そこからバスに乗り込む。28日には岩手県陸前高田市でボランティア活動を行い気仙沼市へ。その後、リアスアーク美術館、南三陸さんさん仮設商店街を見学。福島除染情報プラザでは放射能について学び、3月2日に帰路につく予定。

 学生の参加は無料。ホームページでは活動資金の寄付を呼び掛けている。目標金額は1億5,040万円で、現在3,200万円が集まっている。和歌山では400万円を目標にメンバーが呼び掛け、25日の時点で17万円の寄付が集まった。

 「バスツアー後は報告会を予定している。和歌山の皆さんが、もし自分たちが被災したらどうするのかを考えるきっかけをつくることができれば。復興について学んできたことを持ち帰り、みんなに共有することで未来にその教訓を生かしたい」とも。

 報告会は3月8日14時~16時、和歌山ビッグ愛1階の展示ホールで行う。

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