和歌山の和菓子店「総本家駿河屋」(和歌山市駿河町、TEL 073-477-7151)が4月10日、定番商品の缶入りプリンの容器を一新した。
同社は室町時代中期に和歌山で創業した老舗和菓子メーカーで、代々、紀州家御用菓子司を務めた歴史を持つ。ようかんの元祖として伝統の味を持つ練りようかんと当初のまんじゅう処から続く「本ノ字饅頭」が看板商品。
今回容器を変更したのは缶入りプリンと水ようかん。どちらも台形の缶容器が定着していたが、缶が手に入りづらくなったことや購入客の利便性を考え、プラスチック容器に変更した。
パッケージが一新された当日に、同店でプリンを購入した越部早絵さんは「プラスチック容器になり軽くなった。シンプルで開けやすい。ふたに描かれた駿河屋さんの特徴の蔓(つる)がアクセントになっていて良い」と話す。「楕円(だえん)形になって皿にあけて食べやすそう」とも。
容器が変更になった経緯について、「今まで親しまれてきた缶の容器もメリットはいろいろあったが、持ち運びのときに重量があるため年配の方にはご苦労をかけていたことや、重量があるため配送時に送料が多くかかってしまうなどの問題もあった」と同社販売促進部長の丸山佳之さん。「味や製法は変わらず日持ちも変わらない。添加物を入れない昔ながらの製法を守っている。プラスチック容器になったことで持ち運びしやすくなったと考えていただければ」とも。
価格は1個173円。直営店のほか百貨店などで取り扱う。