ノーリツアリーナ和歌山(和歌山市梅原)で5月13日、NBL(ナショナルバスケットボールリーグ)プレーオフ進出中の和歌山トライアンズ vs アイシンシーホース三河戦のパブリックビューイングが行われた。試合会場はパークアリーナ小牧(愛知県小牧市)。
チーム結成1年目でウェスタンカンファレンス優勝に輝いた和歌山トライアンズ
試合前日の告知にもかかわらず、会場には約300人のファンが集結。用意された100席ほどの椅子はあっという間に満席となり、多くの観客は立ち見でゲームの行方を見守った。試合は73対59でトライアンズが勝利。東西の上位3チームがトーナメント方式で争うプレーオフに向け、西代表として決勝戦へ駒を進めた。
和歌山トライアンズは、NBLレギュラーシーズンをウェスタンカンファレンス(西地区戦)1位で通過。2勝したチームが決勝へ進出できる局面で、10日・ 11日の結果は1勝1敗。この日の試合がファイナルへの切符をかけた大事な一戦だった。
「正直、愛知でカンファレンスファイナルをするのはちょっと嫌だった」とキャプテンの永山誠選手。チームにとっては苦しい敵地での3連戦だったが、「アウェーを感じないくらい素晴らしい応援があった」と駆け付けたファンに感謝の言葉を述べた。
高校からバスケットボール部に所属し、和歌山トライアンズ結成時から応援しているという谷坂俊輔さんは「内海選手が大事な場面でシュートを決めてくれたのに感動した。今日はいつも以上にチーム全員で戦っていると感じた」と興奮気味に話す。「会場では観客からハリセンの音と大きな掛け声が上がり、ホーム戦を見ているようだった。チームもこの1年で成長したといわれるが、応援を通じてファンも一緒に成長できたと思う」とも。
試合を振り返り、ジェリコ・パブリセビッチHC(ヘッドコーチ)は「レギュラーシーズンの終盤からアイシン三河と5試合を続けて、4勝を勝ち取ることができた。選手たち、球団、ファンにおめでとうと言いたい。会場に来られた方だけでなく、和歌山などからNBLTVやパブリックビューイングを見て応援してくれた方々にもとても感謝している」とコメントを残した。
プレーオフファイナルは5月21日から。会場は国立代々木競技場第二体育館(東京都渋谷区)。NBLの有料公式動画配信サービス「NBLTV」でライブ配信も行う。今後のパブリックビューイングについては実施の方向で検討中とのこと。