和歌山県で来年開幕する「2015紀の国わかやま国体」まであと1年に迫り市内各所でPRイベントが行われた。
「和歌山県選手団結団壮行式」の会場で披露された「きいちゃんダンス」(9月23日)
国体が和歌山で開催されるのは44年ぶり2回目。約79万人の来場予定者を見込むビッグイベントに、県では2007年に準備委員会を設立した。現在は約130人が準備に奔走。リハーサル大会も半分が終わり、来年3月をめどに全競技の施設が決定する見通しだ。残り1年となり、さらにPR活動に力を入れるという。
今月23日、和歌山県立文化会館では、10月12日から始まる長崎国体に向けた「和歌山県選手団結団壮行式」を開催した。選手団を送り出すとともに、国体開催約2カ月前に和歌山市で開かれる近畿総体(2015年度全国高等学校総合体育大会)と合同のプレイベントを行った。380人の選手団と会場に駆けつけた観客の総勢1300人が一体となり、国体テーマソング「明日(あした)へと」を大合唱した。
和歌山県国体推進局の松尾康行さんは「スポーツに関わる人だけでなく、県民全体で国体を盛り上げたい。沿道や会場での応援はもちろん、県外からのお客さまを迎えるために『花いっぱい運動』など、街の美化活動にもぜひ参加頂ければ」と呼び掛ける。「これから国体に向けて、和歌山では全日本選手権や社会人選手権などの全国大会が次々と開かれる。トップレベルの選手のプレーをぜひ間近で見てほしい」とも。
JR和歌山駅と南海電鉄和歌山市駅の2カ所ではこの日、マスコットキャラクターの「きいちゃん」とスタッフがチラシを配布。市民にわかやま国体開幕1年前をアピールした。11月には「きいちゃんダンスコンテスト」を実施。入賞チームには、国体の開会式に参加する権利が与えられるという。
「わかやま国体」は来年9月26日~10月6日。「2015紀の国わかやま大会(第15回全国障害者スポーツ大会)」は10月24日~26日。