「串柿の里」と呼ばれるかつらぎ町四郷地区で現在、串柿作りが終盤を迎え、カーテンのようにつるされた柿が観光客の目を楽しませている。
正月の縁起物として鏡餅の上に飾る串柿は、一本の串の中央に6個、両端に2個ずつ、計10個の干し柿が刺され、「いつもニコニコ仲むつまじく共に白髪の生えるまで」など、家内安全や健康祈願の意味を込める。同地区の串柿作りは約450年前に始まったとされる。
撮影に訪れた男性は「毎年、柿がつるされた里山の景色を楽しみにしている。例年に比べると串柿は少ないが、来年もまた足を運びたい」と話す。
串柿を作る農家の男性は「今年は10月25日から串柿を作り始めた。気温が高かったため、作り始めの串柿はうまく乾燥せず、出荷できないものもある。今年は柿が不作のため、串柿作りを諦めた生産者もいる」と話す。
串柿は11月下旬まで屋外で乾燥させ、12月中旬に出荷されるという。