北山村産「じゃばら」果汁を使った新商品「野菜生活100 和歌山じゃばらミックス」の販売が1月14日、全国の小売店で始まった。
パッケージ表面には「北山川」、側面には「じゃばら」の紹介を掲載する
「じゃばら」は、全国唯一の飛び地の村・北山村に自然交雑で自生した香酸かんきつ。果汁を調味料や飲料、菓子などに加工する。同村ではサンマずしなどの食酢にも使われる。農林水産省の2021年の調査では、和歌山県内収穫量は142トンで全国の約8割を占める。
原料は、20種類の野菜汁50%、リンゴ・レモン・県産「じゃばら」の果汁50%を配合した同製品。価格は195ミリリットル=130円前後。販売は3月中旬まで。
パッケージは「和歌山じゃばらミックス」の文字と果実のイラスト、背景に同村下尾井を流れる北山川を描き、側面には和歌山県の県章や「じゃばら」紹介を掲載する。和歌山県が県産ブランドの向上を図り、販路を開拓しようと食品メーカーに行う県産品活用の提案から生まれた商品の一つ。和歌山県産の果物が「野菜生活100」シリーズで使われるのは「有田みかん」に続き2種類目。
この日は、カゴメ役員と泉清久北山村長が知事室を訪問し、商品ピーアールを行い、発売を記念し、県庁内の食堂で試飲会やコラボメニュー提供を行った。
県食品流通課の木村夏純さんは「コップに注ぐと『じゃばら』の果実を思わせる淡い黄色。飲んだ第一印象は他の野菜や果実としっかり調和し、『じゃばら』特有の酸味や苦味もしっかり残しつつ、飲みやすい。試飲会でもさまざまな人に好評。和歌山の『じゃばら』の認知度は年々高まっているが、全国の人に知ってもらう機会になれば」と話す。