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和歌山県産南高梅を使った「三ツ矢梅しごと」販売 開発スタッフが産地で学ぶ

和歌山県産南高梅果汁と浸漬梅シロップを使った「三ツ矢梅しごと」

和歌山県産南高梅果汁と浸漬梅シロップを使った「三ツ矢梅しごと」

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 和歌山県産南高梅果汁を使った炭酸飲料「三ツ矢梅しごと」の販売が2月4日、全国の量販店などで始まった。製造・販売は「アサヒ飲料」(東京都墨田区)。

梅を漬け込んでいる様子を背景に和歌山県食材提案ロゴマークなどを記載するパッケージ

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 同社は2013(平成25)年の「三ツ矢梅」販売以降、和歌山県協力商品として「三ツ矢サイダー」「バリヤース」「ウィルキンソン」など17品を販売。「三ツ矢梅」はパッケージや製法を変えながら、毎年、販売している。県はタイアップによる商品作りを通じて、広く県産食材をPRし、イメージアップとファン獲得に取り組む。

 農林水産省の作物統計調査によると、和歌山県の令和6年度産の梅の収穫量は、2万9700トン。暖冬の影響等で前年産の49パーセントとなったが、全国の収穫量の58パーセントを占める。

 同商品には、浸漬(しんし)梅シロップと南高梅果汁を配合。商品名は日本の伝統的な梅の仕込み作業を生産者らが「梅仕事」と呼ぶことから名付けた。パッケージは、漬け込んでいる梅をイメージした背景に、梅シロップの甘酸っぱさを表現する。

 和歌山県食品流通課の木村夏純さんによると、昨年6月に商品開発部門や近畿圏営業企画部の社員5人ほどが、みなべ町の産地でウメを学ぶ「梅ワーケーション」を行い、生産者と実際に梅仕事を体験。生産者たちが同商品を試飲し、得られた意見を商品開発に生かしたという。

 木村さんは「開発チームが農家の特製ウメジュースを飲み、作り方を教わり、交流を深め、商品開発に生かした。さらにおいしくなった今年の『三ツ矢梅』の味を楽しんでもらえたら」と話す。「県内の梅の花もこれから見頃。『三ツ矢梅』と一緒に花見も楽しんでほしい」とも。

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