
障害者就労支援事業所「ソーシャルファームもぎたて」(紀の川市平野)が2月12日、「お米かりんとうキャラメル味」の販売を始めた。経営は社会福祉法人「一麦会」(和歌山市岩橋)。
同事業所が展開する米菓子ブランド「comete(こめて)」の新商品となる同商品は、和歌山県産うるち米を主原料に、北海道産生クリームと粗糖、国産バターで味つけしたノンフライ製法のかりんとう。同事業所は「simple×rich(シンプルリッチ)」シリーズの第一弾商品と位置付ける。開発には約半年をかけ、パティシエの技術指導の下試行を重ねてきた。
「ソーシャルファームもぎたて」代表の中原力哉さんは「新商品開発はA型事業所である当事業所の持続可能な運営を目指す挑戦。A型事業所の価値は、一般企業と福祉的就労の間をつなぐ役割にある。当事業所の利用者の約6割は一般企業での就労経験があるが、さまざまな理由で続けることが難しかった人たち。安心して働ける場所を守ることが私たちの使命」と話す。「米の魅力と障害者の可能性をたくさんの人に知ってもらい、働く喜びを分かち合える社会を目指したい」とも。
価格は1箱50グラム入り=880円。3月30日まではクラウドファンディングサイト「Makuake」で先行販売を行う。一般販売は5月下旬からを予定する。