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大竹しのぶさんが「有吉佐和子記念館」を訪問 「華岡青洲の妻」上演の前に

尾花和歌山市長と有吉さんのアルバムを見る大竹しのぶさん(左)

尾花和歌山市長と有吉さんのアルバムを見る大竹しのぶさん(左)

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 俳優の大竹しのぶさんが4月11日、有吉佐和子記念館(和歌山市伝法橋南ノ丁)を訪問した。

有吉佐和子原作「華岡青洲の妻」で加恵役を演じる大竹しのぶさん

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 有吉佐和子は、1984(昭和59)年に53歳でこの世を去った和歌山市出身の小説家。「華岡青洲の妻」「紀ノ川」「有田川」など、和歌山を舞台にした作品を執筆した。大竹さんは、7月10日から「南座」(京都府京都市)などで上演する演劇「華岡青洲の妻」で主役の加恵(かえ)役を演じる。

 華岡青洲は、世界で初めて全身麻酔を使った乳がん手術を成功させたことで知られる。同作では、妻・加恵としゅうとめの葛藤と、家族の協力で医者として成功する華岡が描かれる。

 大竹さんは、尾花正啓市長の案内で同作の直筆原稿や1967(昭和42)年に芸術座で上演された際の舞台台本、復元された有吉の書斎などを見学。見学後には、市長や恩田雅和館長、地元の婦人団体メンバーと歓談した。

 「生の原稿を見て、名作がここから生まれたのだと実感できた。有吉先生の作品は小説として素晴らしいのはもとより、戯曲としての言葉の使い方が本当に面白い」と大竹さん。「若い人が文学に触れる機会が少なくなっている今、名作を伝える機会を得られてうれしい。加恵のせりふは方言が難しいので、これから学んでいく。劇場でたくさんの人に楽しんでもらえたら」とも。

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