見る・遊ぶ

美浜の猿回しグループ「お猿の森」が結成1周年 猿と伝統芸能の魅力伝える

ハイタッチする森紬さん(左)と相方でニホンザルの「みかん」

ハイタッチする森紬さん(左)と相方でニホンザルの「みかん」

  • 7

  •  

 猿回しグループ「お猿の森」(美浜町三尾)が4月1日、結成1周年を迎えた。

(左から)猿回しグループ「お猿の森」の森美樹さん・幸ペア、森京介さん・大福ペア、森紬さん・みかんペア(写真提供=タマツエンタープライズ)

[広告]

 メンバーは、大阪府出身の森京介さん、和歌山県出身の妻・紬さん、大阪府出身の森美樹さんの3人。グループ名は、3人の名字にちなみ、サルの楽園となる森を作りたいとの願いを込めて名付けた。3人はニホンザルの飼育管理・猿回しなどを行う会社の元同僚で、2024年に独立した。現在は「タマツエンタープライズ」(大阪府)のサポートを受けて営業を行っている。

 ニホンザルは2~3歳の3匹が所属。京介さんの相方で雄「大福」は、季節の果物とナスが好物、せっかちでやんちゃな甘えん坊。紬とペアの雌「みかん」はミカンが好物で、マイペース。美樹さんと組む雌「幸」は、バナナが好物、甘えたいが素直になれない不器用な一面があるという。

 2024年3月に活動拠点を美浜町に移し、3組で生活を開始。同年5月の和歌祭の渡御行列に参加し、途絶えていた「猿引」を復活させた。そのほか和歌山城(和歌山市一番丁)や熊野本宮大社(田辺市本宮町本宮)、道の駅など各地での公演、美浜町内の小学校への出張授業、北海道や東北に出張公演も行う。

 森美樹さんは「美浜町には山や海、豊かな自然があり、サルの飼育に適した環境。間近で見せる公演も多いので、サルの特徴や身体能力を見てもらい、野生動物のすごさを伝えたい。猿回しの魅力を世界の人に伝え、未来に継承していければ」と話す。「猿回しは日本の伝統芸能。芸を通じて地域の人たちに歴史の面白さを共有していきたい」とも。

 公演情報はインスタグラムや「タマツエンタープライズ」ホームページなどで発信する。 

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース