
化石発掘体験イベントが7月19日から、「ワカヤマソウリュウ」が発見された鳥屋城山(有田川町)周辺で開催される。主催は道の駅「明恵ふるさと館」(金屋)を運営する一般社団法人「明恵ふるさと館」。
同イベントは、2023年に新属新種となった水生爬虫(はちゅう)類「ワカヤマソウリュウ(学名=メガプテリギウス・ワカヤマエンシス)」が発見された鳥屋城山の発掘現場近くで行う化石発掘体験。今年2月と4月に開催した石割(いしわり)体験では、同発掘現場近くで採取した白亜紀の岩石からアンモナイトや植物の化石が発見された。毎回定員に達する人気という。参加者から要望もあり、新たに現地での発掘体験を企画した。
当日は、古生物学者の荻野慎諧さんが参加者にワカヤマソウリュウや化石発掘のレクチャーを行う。参加者が実際に石を探し、ハンマーで石を割る。石の断面に化石かあるかを荻野さんが見て指導するという。開催日は、7月19日・26日、8月2日・9日の4回。対象は小学生以上。石割に必要なハンマーや軍手は貸し出しを行う。
荻野さんは「この地域には白亜紀の地層がある。実際に化石が出た現場に行って、発掘体験できる場所はとても珍しい。レクチャーと体験を通して、徐々に化石が見えるようになる。子どもたちが好きなものを大人も一緒に見てもらえたら」と話す。「夏休みなので、帰省中の人や自由研究として取り組む人にも参加してほしい」とも。
一般社団法人「明恵ふるさと館」代表理事の岩本行弘さんは「参加した子どもたちはもちろん、見守る大人たちも一緒に夢中になっている姿を見ると企画して良かった感じる。この地域は自然が豊で山や川でのレジャーも楽しめる。温泉もあるので一日楽しんでほしい」と話す。
開始時間は10時。定員は各日20人。参加費は1人1,000円。申し込みは「明恵ふるさと館」まで、電話(TEL 0737-32-9778)で受け付ける。