
特急「くろしお」の運行60周年を記念したラッピング車両の運行が7月5日、JR新大阪駅-新宮駅間で始まった。
1965(昭和40)年に天王寺駅-名古屋駅間で運行を開始した同列車。現在は京都-新宮駅間を運行する。1989(平成元)年に381系車両を改造したパノラマグリーン車を連結した「スーパーくろしお」、1996(平成8)年に283系の「オーシャンアロー」が登場。2012(平成24)年に全便の名称を「くろしお」に統一した。
記念ラッピングは287系車両1編成で、1号車と6号車にラッピングを施す。白色の車体側面に「スーパーくろしお」をイメージした赤色と黄色のラインを入れた。ヘッドマークは当時のデザインを再現しつつ、60周年限定のアレンジを加えている。
JR西日本和歌山支社の梅田知佳さんは「スーパーくろしおは、国鉄時代のベージュ色から白色に一新された車体に赤と黄色のラインが入った、当時は斬新なカラーリングとして人気があった。現在運行する287系の車両とも相性の良いデザインのため、60周年記念ラッピングに採用した」と話す。「海沿いを走るきのくに線ならではの、車窓からの景色を楽しみながら、夏は紀南エリアに足を運んでほしい」とも。
運行スケジュールはX(旧ツイッター)の「パンダくろしお運行スケジュール【公式】」アカウントで公開する。2026年2月28日まで。