
アドベンチャーワールド(白浜町堅田)に7月15日、新エリア「BIRDTOPE(バードトープ)」がオープンした。
餌やり体験のために集まってきた新エリア「バードトープ」で飼育するモモイロペリカン
ふれあい広場の「水鳥の池」をリニューアルし、ネットの屋根と横幕、出入り口を設置し、鳥の営巣スペースの整備や植栽を行った同エリア。総面積約2500平方メートルで、ベニイロフラミンゴ、チリーフラミンゴ、モモイロペリカン、タンチョウの4種約110羽を飼育する。エリア名は「バード(鳥)」と「ビオトープ(生き物のすみか)」を組み合わせた造語で、「鳥たちを巡るたくさんの命の場所」の意味を込めた。
同園では2023年11月に園内で発生した高病原性鳥インフルエンザで69羽を殺処分。冬季は鳥インフルエンザ対策として鳥類をバックヤードで飼育していた。同園によると、新設備で野鳥の侵入を防ぎ、一年を通じて屋外で飼育できるほか、より自然に近い生態環境を再現することでフラミンゴやモモイロペリカンの自然育雛(いくすう)が期待できるという。
同園広報担当者は「自然に近い環境を整えることで、鳥たちはもちろん水生生物などさまざまな生き物が暮らし、命が循環する場所になる。来年の春にはフラミンゴやペリカンのひなが見られるかもしれない。四季折々の生き物の姿を楽しんでもらえたら」と話す。