
「地球を旅する写真展 Part2 ~Take Your New Adventure~」が7月17日、「アドベンチャーワールド」(白浜町堅田)のエントランスドームとセンタードームで始まった。
同園の元イルカトレーナー・武藤大輔さんが、自転車で世界75カ国約10万キロを巡る7年間の旅プロジェクトの写真展第2弾。武藤さんは2023年5月にアメリカを出発し、これまでに15カ国を巡った。同展は2024年9月から2025年4月にかけて約7カ月間で訪れた南米6カ国と南極の旅の写真約50点のほか、旅先で使った自転車やキャンプ用品も展示する。
武藤さんは2019年、ロンドンで開催された青年国際サミット「One Young World(ワン・ヤング・ワールド)」に参加。各国の同世代が国際問題や環境問題に取り組む姿を見て、世界の現状を自分の目で確かめるため自転車での旅を始めた。
武藤さんは「今回の旅では2024年の年末、ボリビアのウユニ塩湖からチリのアタカマ砂漠へ向かう『宝石の道』での体験が最も印象的だった。未舗装のため自転車で走れず、数日かけて自転車を押しながら約200キロを進んだ。電波も届かず、孤独な年越しだった。日々の生活や大切な人への感謝を強く感じた。この旅のさまざまな体験の記録が来場者の新たな一歩のきっかけになれば」と話す。「3年間のイルカトレーナー経験を通じて、自然界にいる生物の生息環境を守ることが使命と感じた。和歌山にはジオパークや海洋公園など、素晴らしい自然環境がある。アドベンチャーワールドで、人間と自然のつながりを感じてもらえたら」とも。
同園広報担当者は「武藤さんが世界に飛び出し、旅を通じ、文化や人々、自然の中で感じたことは、当園で伝えきれない原体験。写真からは、地球環境や野生動物の生活圏の変化といった、私たちの生活にもつながる課題が見えてくる。遠い世界の話ではないと気づき、考え、選ぶことの大切さが伝われば」と話す。
開園時間内は常時観覧可能。入場無料(別途入園料が必要)。9月2日まで。