国名勝指定40周年を記念した「和歌山城西之丸庭園(紅葉渓庭園)」の展示が11月8日、和歌山城天守閣で始まった。
紅葉渓庭園と呼ばれる西之丸庭園の役割や国の名勝に指定されるまでの変遷を紹介する同展。江戸時代の絵図や瓦、絵はがき、図、写真など20点を展示する。
名勝は、文化財保護法に基づき「芸術上または観賞上価値の高い」庭園、橋梁、峡谷、海浜、山岳など。同庭園は1985(昭和60)年に指定を受けた。
展示は3部構成。第1部「絵図から見る江戸時代の庭園」は、江戸時代の同庭園の姿を絵図で紹介。当時の井戸瓦も展示する。第2部「絵葉書から見る庭園の姿」は、整備前後の庭園の変化を絵はがきで紹介する。第3部「整備工事」は、大正時代から名勝指定に至るまでの設計方針と実際の整備工事を図や写真で紹介する。
和歌山城天守閣学芸員の谷口弥生さんは「西之丸庭園を知ることは和歌山城を知ることにつながる。歴史を深く知り、庭園をより身近に感じ、大切にしてもらえたら」と話す。
開館時間は9時~17時30分。入館料は、大人=410円、小中学生=200円。