有田川町で化石が発掘された水生爬虫(はちゅう)類「ワカヤマソウリュウ」の骨格標本写真と生体復元画を券面に採用した宝くじの販売が11月12日、近畿2府4県の宝くじ売り場で始まった。
有田川町で発掘されたワカヤマソウリュウの全身復元骨格(和歌山県立自然博物館所蔵)
ワカヤマソウリュウ(学名=メガプテリギウス・ワカヤマエンシス)は2006(平成18)年に鳥屋城山で発見され、2023年に新属新種として正式に記載された。
和歌山県財政課によると、近畿宝くじの図柄は同事務協議会に所属する団体が、その時々にPRしたいイベントや特産物などを提案し協議会で決定するという。和歌山県からはこれまで、「紀伊山地の霊場と参詣道」「高野山金剛峯寺」「南紀白浜空港」「下津蔵出しみかん」などの図柄が採用された。県内で購入された宝くじの収益は、道路や河川の維持管理費、文化振興などの公共事業費に充てられる。
同課の仲島千智さんは「世界的に見ても貴重な化石が和歌山県内で発見されたことをたくさんの人に知ってもらい、ワカヤマソウリュウに興味を持ってもらえたら」と話す。
価格は1枚100円。賞金は、1等=1,000万円(1本)、前後賞=250万円(2本)ほか。抽選日は12月12日。