和歌山市在住で「おにぎり作家」のゆこさんの3冊目の著書「おいしく食べてからだも整う栄養まるっとおにぎり」が11月27日、刊行された。
ゆこさんは、おにぎりのレシピを紹介するインスタグラムアカウント「日々おにぎり」を運営。SNSの総フォロワー数が約18万人。「毎日おにぎり365日」「なんでもない日のおいしいおにぎり」(自由国民社刊)に続く3冊目の著書(アスコム刊)では、おにぎり1個でタンパク質・炭水化物・脂質の三大栄養素が取れるレシピ102種を紹介するほか、栄養に関するコラムも掲載する。
メイン具材は管理栄養士の牧野直子さんが監修を務め、魚・肉・卵などに分類。各レシピには、三大栄養素のバランスが一目で分かるレーダーチャートと、栄養価の数値を記載する。ゆこさんによると、読者アンケートやSNSのコメントで「子どもの塾前の食事に」「車内でも食べられるので運転手の弁当に」という声が寄せられたことから、手軽さだけでなく栄養面も重視したレシピのニーズを感じたという。
ゆこさんは「多くのレシピが脂質オーバーのタンパク質不足になりがち。脂質を抑え、タンパク質を確保する工夫をした。栄養価を計算する中で、かつお節の魅力を再発見した。おいしいだけでなく、タンパク質も豊富で保存も利く」と話す。「梅やシラス和歌山ならではの食材を使ったレシピも収録した。刺し身用のマグロを加熱して梅と合わせたレシピは刺し身が余ったら試してほしい」とも。「レシピを参考にバランスのとれたおにぎりを忙しい毎日の味方にしてもらえれば。これからも『おいしい・簡単・健康』を軸に活動を続けたい」と意気込む。
変型判、124ページ。価格は1,650円。